
漁業の情報
| 漁業許可等の区分 | 第二種共同漁業権漁業 | 
|---|---|
| 主な操業地域 | 渡島、胆振、留萌、宗谷、根室 振興局管内 | 
| 取材地 | 胆振総合振興局管内豊浦町礼文地区 | 
| 漁場 | 水深7~10メートル、底質は岩礁のある砂地 | 
| 漁具 | ながづか刺し網 目合い 2寸5分~2寸8分(7.6~8.5センチメートル)、縮結(いせ)は内割5割程度入れる  | 
| 漁期 | 7月1日~翌年5月20日 | 
| 漁船規模 | 1.0~1.5トン | 
| 出荷形態 | 生鮮出荷 | 
対象魚の情報
| 標準和名 | ナガヅカ | 
|---|---|
| 英名 | long shanny | 
| 科目 | スズキ目タウエガジ科 | 
| 学名 | Stichaeus grigorgewi Herzenstein | 
| 俗名、地方名 | ワラヅカ、ガンジ、ガンズ、マガンジ、ホンワラヅカ | 
| 混獲魚 | カジカ類 | 
| 道内主産地 | 噴火湾、根室湾、北部日本海 | 
漁業のすがた
 ながづか刺し網は網を海底に固定して行う漁業です。漁期は長期間に及びますが最盛期は4月下旬から5月上旬です。産卵のために水深2~10メートルの岩礁域に移動してくる時期にあたります。
高級かまぼこの原料や干物の材料として人気があります。
 
高級かまぼこの原料や干物の材料として人気があります。
増殖と管理
 特別な増殖行為や資源管理は行っていませんが、漁具を設置できる水深や時期、網の目合いを決めています。
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漁具

刺し網1:ながづか刺し網です。網の高さは5メートル程度です。

刺し網2:海底に設置する刺し網です。
漁業・漁獲の流れ

出港:朝4時に出港して10分程度で漁場に着きます。事前に仕掛けておいた刺し網の浮玉が見えてきました。

揚網1:ネットホーラー(揚網機)で網を揚げていきます。

揚網2:ナガヅカが掛かっていました。

揚網3:時化で2日間の留め網をしたため、ヒトデが集まり傷ついたナガヅカもありました。

揚網した網:全ての網を揚げ終わったところです。

投網1:代わりの網を仕掛けていきます。

投網2:重りで海底に固定します。重りは鉄製のリングです。

浮標投入:終わりの目印に浮標を入れて一連の作業は終了します。

網外し1:陸に戻って漁獲物を網から外します。

網外し2:網を破らないようにカギを使って網目からナガヅカを外していきます。
出荷

搬入:トラックに積んで市場に出荷します。

計量:重量を測定します。

出荷:本日漁獲されたナガヅカです。
協力:胆振総合振興局管内/いぶり噴火湾漁業協同組合 豊浦支所 礼文刺網部会
取材:胆振地区水産技術普及指導所
